溶融亜鉛めっき工程解説

 

 ・脱脂

 

 脱脂工程では鋼材表面の汚れ、ペイント(マーカー等)、油脂(錆止めの油や潤滑油等)を洗い流します。(この工程では鋼材のさびは落としません。)次の工程の酸洗工程で汚れ、ペイント、油脂が残っていると錆を落とすことができませんのでこれらの付着物は脱脂工程で除去します。

 ・酸洗

 

 酸洗工程では鋼材表面のさび(鉄の酸化被膜)を溶かして落とします。さびを落とした直後の鋼材は光沢のない灰色のにぶい金属色をしています。溶融亜鉛めっきではさび(鉄の酸化被膜)が残っているとそこには亜鉛被膜が形成されませんので不めっきとなります。

 

 ・フラックス

 

 フラックス工程には複数の効果があります。

第一の効果は酸洗後わずかに生じた鋼材のさび(鉄の酸化被膜)を溶解して除去します。

第二の効果はフラックスの被膜を鋼材表面に形成し、フラックス後、めっきまでのわずかな時間、鋼材のさび(鉄の酸化被膜)が発生するのを防止します。

第三の効果はめっきの際、清浄な亜鉛被膜が形成されるように働きます。

 

 ・めっき

 

 めっき工程では溶けて液体となった亜鉛(亜鉛は約420℃で解けます)に鋼材を漬け込みます。

 

 

 溶けた亜鉛は比重が6.6(水の6.6倍)の極めて重い液体ですのでさらさらした水に漬け込むというより水あめや蜂蜜に漬け込むようなイメージです。

 

 

 鋼材の鉄と溶けた亜鉛が合金反応を起こし、鉄地の上に鉄-亜鉛合金層を形成します。合金層の上には純亜鉛層が形成されます。

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